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あの子はいとこ【R18】

第6章 たまには我慢




嬉しくて宇菜は頬が緩むのを感じる



「宇菜ちゃん?」


「えっ、あ、あの…。思っていたより早く会えて嬉しいなぁって」


「ふふっ。それは僕も一緒だよ」



夏の暑さを感じさせない大和の爽やかな笑顔


宇菜はそんな大和の胸に飛び込んでいた



「わっ、宇菜ちゃんどうしたの?」


「大和くん…」



ぎゅーっと抱きしめると大和も抱きしめ返してくれる


それだけで宇菜は堪らなくなり、大和を見上げる



「…宇菜ちゃん?」


「あ、あのね…大和くん…」



不思議そうな顔をして首を傾げる大和


いつもならすぐにキスをしてくれるのだが、何故か今日はしてくれない



「や、大和くん…キス、して…」



ドキドキする胸を抑え、宇菜は目を閉じると


ちゅっ、と触れるだけのキスをされる


驚いて宇菜は目を見開いていた



「や、大和くん…?」


「なに?今のじゃ不満?」



終わり、と言わんばかりの口調に宇菜はもどかしくなる


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