第6章 たまには我慢
「…どうしよう、全然勉強が手につかない」
宇菜は机に伏せるとため息をこぼす
見送ったばかりの大和に会いたい
大和の笑顔が見たい、優しく…激しく抱かれたい
毎日会っているにもかかわらず、欲は止まる事を知らない様に溢れ出てくる
「あんなキス…するから…」
宇菜は自分を抱きしめる
大和のキスは濃厚で、キスひとつでいつも宇菜はその気になっていた
最初はダメだと言っても気がつけば大和に服を脱がされ愛されていたのだ
ほぼ毎日抱かれていただけに、急な禁欲生活が辛い
大和も寂しそうにしてはいるが、思っていた以上に耐えてくれている
キス以上の事は何もしてこなかった
「はぁぁ…つらい…」
体は大和を欲していた
どんなに勉強に集中しようとしても脳裏に大和の笑顔がちらつく
簡単な問題すら苦戦し、宇菜は頭を抱える
「…私ってば、なんなのよぉ」