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あの子はいとこ【R18】

第6章 たまには我慢



大和は体を起こすと宇菜と向かい合う



「宇菜ちゃん、勉強は順調?」


「うん。おかげさまで」


「そっか…」


「………」



あまりにもテンションの低い大和


どうしたらいいかわからずにいると大和の手が頬へと伸びてくる



「や、大和くん?」


「なに?触っちゃダメ?」



大和の言葉に宇菜は首を横に振る


嬉しかった


優しく撫でられるだけで胸が温かくなる



「大和くん、あと十日だから。待っててね」


「長いよ…。ねぇ、キスもダメ?」


「えっ…」



ボッと顔が赤くなる


いつも当たり前のようにしていたが、改めて言われると恥ずかしい



「キスなら…私もしたいな…」



そっと大和に唇を寄せれば二人の温もりが重なる


それはついばむようなキスから濃厚なキスへと変わっていった


舌が絡まると互いの息に熱がこもる


逃げようにも後頭部を押さえられ、その甘美なキスに酔いしれるしかなかった



「や、大和…くん…」


「ん…もうちょっと…」



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