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あの子はいとこ【R18】

第6章 たまには我慢




葉子に見送られ、宇菜は大和の家へと来ていた


この家に来るのは久しぶりだ


いつも大和から会いに来てくれるため、この家を訪ねる事は少ない



ガチャっと音を立ててリビングへと続くドアを開けると、そこには大和がいた


しかし、ソファにうつ伏せの状態でいるため表情は見えない


ドアの音がしたはずだが、大和は反応を見せることはなかった


葉子の話もあながち間違いではないのかもしれない



「大和くん…」



もしかしたら寝てるかも、と思いながら声をかけると大和はピクリと反応する


そしてゆっくり首を回して顔だけ宇菜へ向けた



「……宇菜ちゃん?」


「うん。ごめん、寝てた?ここで寝たら風邪引いちゃうよ」


「…別に。風邪なんてどうでもいいよ。それよりどうしたの」



少し拗ねたような声を出す大和


てっきり飛び付いてくるかと思ったのだが、少し違ったようだ



「大和くんに会いにきたの。時間は無いけど、ちょっとでも顔見れたらなぁって」


「僕に会いにきたの…?」



大和の目が少しだけ輝く


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