第1章 いつか見た星空を君とまた…
はい?お父さんてば何言ってるの…
「聞いてないよ!それに、子供じゃないんだから留守番くらい…」
「ごめんね。お母さん言い忘れてたみたい。
でも、熱史君なら子供の頃から仲良しだし、安心でしょ?」
お母さん、それはあくまで子供の頃の話です。
ここ数年全く関わりがありませんよ。
ついでに、こんな大切なこと言い忘れないでください。
「安心て…私たち高校生なんだよ?何考えてるの?!」
思わず声を張り上げちゃったけど、なぜか二人は顔を見合わせて笑った。
「お父さんは、熱史君にならお嫁にあげても良いと思ってるよ」
「そうね。お母さんも賛成だわ。成績も優秀だって聞くし。それに、
こんなにかっこよくなっちゃって」
「な、何言ってるの?!今はそういう話じゃないでしょ!」
突然何を言い出すんですかこの両親は…先輩の前で恥ずかしい。