第1章 いつか見た星空を君とまた…
「幼馴染としていつも一緒にいる時から、一人の女の子として見ていた。
今まで、ほとんど顔も合わせなくなってた間も、ずっと好きだった…」
先輩の言葉に、鼓動が早くなる。
「久しぶりに会った奴に、突然言われても困るだろうけど…
少しでも可能性があるなら、考えてほしい…」
「・・・・・」
「その反応は、ちょっとは期待してもいいのかな」
薄く笑う先輩。
「…あの…私…」
…言葉が出てこない…頭が真っ白だ…
「無理しなくていいよ。今日はもう休もう。おやすみ」
そうつぶやくと、先輩はリビングから出て行った。
しばらくして我に返った私は、その場に座り込んでしまった。
「先輩が、私を…?!」
鼓動はますます早くなり、その日はなかなか寝付けなかった。