第1章 いつか見た星空を君とまた…
入れ替わりで先輩がお風呂に入っている間、私はテレビを見ていた。
しばらくテレビを見ていたけど、ちょっと飽きたかも。
テーブルには、さっきまで先輩が読んでいた本が置いてある。
「どんなの読んでるんだろう…」
気になって、パラパラとめくってみる。
「うーん…私には難しいかも…」
「じゃあ、今度雪菜ちゃんにも読みやすい本を探しておこうか?」
「せ、先輩?!すみません、勝手に…」
「気にすることないよ。それより…」
ソファーに座る私の背後に来ると、先輩のタオルが頭にふわりと被せられた。