第1章 いつか見た星空を君とまた…
「で?彼氏は?すぐ出てくるって?」
校門前に着いて、一人ではしゃぐ親友。
だから彼氏じゃないってば。
「いや…連絡してないし…」
「ちょっと!メールしとけって言ったじゃんー!」
お昼休みの時、放課後学校まで行くとメールしておいてと言われたけど、
笑って誤魔化しておいた。
「まさか本当に行くとは思わないし…」
「もー!彼氏のお迎えくらい普通じゃん」
「だから…彼氏じゃないんだってば…」
「だれが彼氏じゃないの?」
親友と言い合っていると背後から声をかけられ、振り向くと先輩がいた。