第1章 いつか見た星空を君とまた…
ホームルームが終わると同時に、親友が私の机に駆け寄ってきた。
「さー!行くよー!」
「えー…本当に行くの?!」
「当然!」
行くというのは先輩の所、眉難高校。
お昼休みに事情説明をしたら、すっかり先輩に興味を持ったらしい。
興味といっても、私の彼氏だと勘違いしてのことだけど。
何度もただの幼馴染で、留守の間の面倒を見に来てるだけだと言っているのに…
私が誤魔化しているようにしか聞こえないらしい。
「ほら!早く行くよー!」
「わ、分かったから、そんなに引っ張らないでー!」
私は、転びそうになりながらも小走りで親友について行った。