第1章 いつか見た星空を君とまた…
「先輩?!」
「どうしたの?こんなところで」
「ご、ごめんなさい先輩、突然…」
「校門前に可愛い女の子がいるって生徒が騒いでたよ」
…さすが男子校…私なんかでも可愛いと言ってもらえるのか…
あ、可愛いのは親友の方か…性格にちょっと難ありだけど…
「おーこの人が雪菜の彼氏?!」
「だから違うってば!」
先輩の前でそんな大きな声で言わないでよー
「私、雪菜の親友です!今日のお弁当は彼氏さんが作ったんでしょ?」
「お弁当はそうだけど…」
「本当なんだー!雪菜ってばお弁当の写メ撮ってましたよ!」
「もう!余計なこと言わないでよ!」
私は慌てて親友の口を手で塞ぐ。