第1章 いつか見た星空を君とまた…
「…着替えて、夕飯の買い物行こうかな」
立ち上がってリビングを出た時、玄関の扉が開いた。
「あ…おかえり雪菜ちゃん。早かったんだね」
先輩が笑いかけてくれた。
「おかえりなさい、先輩」
思わず先輩に駆け寄る。
「ただいま。って、どうかした?何だかすごくうれしそうだけど」
「え?そ、そんなことないですよ?!」
やばい。顔に出ちゃってた?!
先輩が帰ってきてくれてうれしいなんて言えないよー!
「そうなの?あぁ、そうだ。雪菜ちゃんに聞きたいことがあるんだけど、いいかな」
「?いいですよ?」
二人でリビングのソファーに座ると、先輩は携帯を取り出した。