第1章 いつか見た星空を君とまた…
自宅に着いて玄関を開けた私は、再び肩を落とした。
「先輩の靴、まだないや…」
小さくため息をついて、リビングに行く。
「そうだよね。部活とかやってるかもしれないし…」
ソファーに横になって時計を見る。
「何か…静かだな…」
今までだって、こういう時間はあった。
家に帰って一人。
自由気ままに過ごせる、一人の時間。
昨日突然先輩が来て、一緒に留守番することになってたった一日なのに…
「先輩、ここに帰ってきてくれるよね…」
って、身勝手だよね。最初は追い出そうとしてたくせに…
でも今は…一人が寂しい…