第1章 いつか見た星空を君とまた…
翌朝早朝。
今日は学校があるから早めに起きて、お弁当と朝食の用意をしていた。
「おはよう。早いんだね」
先輩が制服姿でリビングに姿を見せた。
ネクタイをきちんと締めて、先輩らしいな。
「おはようございます。今、朝食の用意しますから」
「ありがとう。あ、雪菜ちゃんもお弁当派なんだね」
…も?
勝手に先輩のお弁当まで作るのは迷惑かと思ったけど、もしかして…
「先輩のお弁当も作りましょうか…?」
「え、いいの?」
「はい。じゃあ、用意しておきますね」
「やった!」
先輩ってば、子供みたいに笑ってる。
もう一つのお弁当箱におかずを詰めて、ご飯はおにぎりにすれば足りるかな。