第1章 いつか見た星空を君とまた…
「やっと普通に話してくれたね」
「え?…そういえば…」
今、普通に笑って話していたかも。
「今回のこと、聞いてなかったみたいで驚いてるよね」
「…はい…両親はいつもあんな感じで軽いのは慣れてますが…」
「だったら…合宿とか修学旅行気分で、一週間過ごしてみない?」
「合宿…?」
「ほら、夜中に男女の部屋を行き来するーみたいな」
先輩、気を使ってくれてるのかな…例えが変だけど。
「それって、中学の頃はやりましたけど、先輩は今、男子校じゃないですか…」
「あー…そうだよねー」
笑って誤魔化す先輩。
つられて、こっちまで笑わずにはいられない。
でも、先輩はふと真剣な顔つきに変わった。