第1章 いつか見た星空を君とまた…
「こうしてると、昔を思い出さない?」
「え?」
「子供の頃もよく一緒にカレー食べたよね」
「…そうですね」
「俺が激辛食べてると必ず、一口ちょうだいって言ってさ」
「まだ辛いのが苦手で、一皿は食べられなかったんですよー」
「そうだったね。一口って言って、俺が食べさせてあげたよね」
「そんなことまで覚えてるんですか?!」
「当然だよ。食べた後に必ず涙目で、辛い…って。可愛かったなー」
「もお!やめてくださいよー恥ずかしい!」
「あはは。ごめんごめん」
でも、すごく懐かしい…
何より、先輩が覚えていてくれたことがうれしい。