第1章 いつか見た星空を君とまた…
待ち合わせ場所までの道を、先輩と並んで歩く。
すぐ隣を歩く先輩は、少し見上げるくらい背が高い。
小学校までは同じくらいの背だったのにな。
いつの間にかこんなに背が高くなって、しかもかっこいいし…
メガネも知的でステキだなー…
やっぱり、彼女とか、いるのかな…
そんなことを考えながら横顔をじっと見つめてたら、先輩がぷっと吹き出して笑った。
「さっきからじっとこっち見て、俺の顔に何かついてる?」
「き、気づいてたんですか?!」
「そりゃ、あれだけ熱い視線を送られたらね」
笑いをこらえながら話す先輩。
は、恥ずかしいー!ずっと気付かないふりしてたなんて…