第3章 ヴィランとヒーロー
〜消子side〜
その手紙を見たときは、血の気が引いたと自分でも感じとれた。
復澤
(私がヴィランに…なんで…どうして…)
消太
「どうした?」
復澤
「!な、なんでない!
ほ、ほら仕事の準備しよ!」
(駄目だ。今ここで消ちゃんにバレたくない…"あそこ"
に行こう…ごめんね、消ちゃん)
私は事務所を出て走り出した。
あそこに行って気持ちを落ち着かせる為に。
復澤
「…っぅ…ぅっ…」
(どうして私なんだよ!やっとやっとヒーローになったのに‼︎頑張ってここまで来たのに‼︎消ちゃんともやっと会えたのに‼︎なのに、こんな…こんな…)