第1章 rain of caress
「ナッシュ・・・・ナッシュ・・」
「?・・・・・」
「ッ・・も・・・、ちど・・・、っ・・その・・・!あ・・ッ、それ・・」
「!・・・・ハハ・・・!そら・・コレがいいのか?ん・・・?」
「!・・・っ・・あ・・・、・・」
「フッ・・・分かるぜ名無し。おまえの言いたいことは・・・ん・・」
「・・っん・・・んんっ・・・、ちゅ・・・、はぁ・・、・・・ッ・・ナッシュ・・」
「腰がひくついてるな・・・・どうにも我慢できません・・・ってカオだ。ほら・・・達くんだろう・・?しっかり見ててやる」
「・・ッ・・・や、ぁ・・ア・・・――っ・・・」
名無しはナッシュの頬に触れると、彼と視線を合わせることを自ずとそのとき一番に望んだ。
それは無意識に求めたことで、今欲しいと感じたものの優先順位を、瞬時に頭の中で並べ替えた結果だった。
気が付いたときには手を伸ばしていたのだ。
陰部に中指を挿入され、とある部分で関節を曲げられた瞬間、背中に電流が駆け抜けたような快感が走った。
同時に乳首も貪られており、二点攻めをされた身に感じた刺激は、喩えようもなく心地のよいものだった。
が、名無しがそのとき選んでいたのは、どうせ達するなら、あのどうしようもなく最低で、人を見下した冷たい瞳に見られ、達きたいと思ったこと・・・。
こんな程度の悪いことを一瞬で考えてしまうくらいには、どうにも虜にされているのだ・・・二点への愛撫より、視姦を選ぶそのふしだらさ。
ナッシュもまた名無しの瞳を見つめると、その色香の滲む涙目から彼女の想いを早々に察し、今はもはや邪魔と認識した名無しの下着を剥ぎとった。
そして指を一本増やすと、それを一気に、膣中へと飲み込ませた。