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[HQ] 好きな人

第23章 3対3


龍が蛍に文句を言おうとしたが大地に止められた
暫く2人の様子を見ていると
飛雄が蛍の問いに静かに答え始めた


影山
「・・・ああそうだ
トスを上げた先に誰も居ないっつうのは
心底怖えよ」


日向
「えっ
でもソレ中学のハナシでしょ?
おれにはちゃんとトス上がるから
別に関係ない」


シーンとする中、翔陽はあっけらかんと言った


日向
「どうやってお前をブチ抜くかだけが問題だ!」


ビシッと蛍と指さした
それを見て大地と龍は笑っていた


試合は再開し再び飛雄のトスに“俺に上げろ”と2人が叫ぶ
龍に上げようとしたが翔陽の“居るぞ”の叫びに反応してトスを翔陽に上げた
タイミングが悪くどうにかボールに触り相手のコートに落とした


日向
「中学のことなんか知らねえ!!
おれにとってはどんなトスだって
ありがたぁ~いトスなんだ!!
おれはどこだってとぶ!!どんなボールだって打つ!!だから
おれにトス、持って来い!!!」


田中
「おいお前らクイック使えんのか!?」


日向
「クイック??」


田中
「今みたいな速い攻撃だよ!?」


それにたいして翔陽に答えは高く山なりに上がるボールしか打ったことないと


日向
「おれどんあトスでも打ちますよ!
影山、おれ打つからな!!」


影山
「・・・合わせたこともないのに速攻なんてまだ無理だろ」


飛雄の口から出た“無理”と言う言葉に翔陽は驚き
お前変!気持ち悪い変!!と喚いた


月島
「“王様”らしくないんじゃなァ~い?」


日向
「今ブチ抜いてやるから待ってろっ!!」

蛍はなんでもがむしゃらにやればいいもんじゃない
人には向き不向きがあると言った


日向
「不利とか不向きとか関係ないんだ
この体で戦って勝って勝って
もっといっぱいコートに居たい!」


月島
「・・・だからその方法が無いんでしょ
精神論じゃないんだって
“キモチ”で身長差は埋まんの?
リベロになるならハナシは別だけど」


影山
「・・・スパイカーの前の壁を切り開く・・・」


黙って話しを聞いていた飛雄が喋りだした静かに


影山
「その為のセッターだ」


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