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[HQ] 好きな人

第23章 3対3


龍は飛雄の上げたトスをアタックし蛍のブロックをぶっ飛ばし
雄叫びを上げ服を脱いで喜びを爆発させた


田中
「ジャァァァァ シャーッ シャラァァァ!!」


成田
「田中うるさい!喜びすぎ!」


木下
「まだ1点だろ!おい脱ぐな!!」


澤村
「田中煽ったのは失敗だったカモね~・・・」


月島
「チッ」


試合は進み飛雄が翔陽にトスを上げた
記念すべき1発目


『Σ高い!』


予想以上のジャンプにざわめくが蛍のブロックにつかまってしまった


月島
「昨日もビックリしたけど君よく跳ぶねぇ!
それであとほォ~~んの30センチ程身長あれば
スーパースターだったかもね」


日向
「も、もう一本!!」


しかし何本打っても蛍のブロックに阻まれてしまう


月島
「ほらほら
ブロックにかかりっぱなしだよ?
“王様のトス”やればいいじゃん
ブロックを置き去りにするトス!
ついでにスパイカーも置き去りにしちゃうヤツね」


影山
「・・・うるせえんだよ
速い攻撃なんか使わなくても
勝ってやるよ」


日向
「行けっ殺人サーブ!」


忠がサーブに失敗し飛雄のサーブの番になった
強烈なサーブを放つも大地が軽くとった
大地の武器は攻撃よりも安定したレシーブで守備力抜群だ


澤村
「何点か稼げると思ったか?
突出した才能は無くとも、二年分
お前らより長く身体に刷り込んで来たレシーブだ
簡単に崩せると思うなよ」


『大地カッコイイなぁ・・・』


菅原
「山城には俺がいるでしょ!」


思わずボソッと呟いた言葉に孝支がすかさず反応した


月島
「ホラ王様!
そろそろ本気出した方がいいんじゃない?」


日向
「なんなんだお前!
昨日からつっかかりやがって!!
王様のトスってなんだ!!」


やたらと絡んで来る蛍に翔陽がたまらず怒鳴る
蛍は翔陽に飛雄が“王様”と呼ばれている理由を教えた
“自己チューの王様、横暴な独裁者”


月島
「横暴が行き過ぎてあの決勝
ベンテに下げられてたもんね」


澤村、菅原
「・・・・・・・」


月島
「——クイック使わないのもあの決勝のせいで
ビビってるとか?」


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