第22章 秘密と特訓
日向
「ボェーッ!!」
影山
「オイ!足止まってんぞ!
昨日のサーブレシーブの反応どこ行った!?」
時刻は5時55分
体育館前にやってくると中から飛雄の怒鳴る声が聞こえて来た
菅原
「おー!やっぱ早朝練習かあ」
扉を開き声をかけると龍は物凄くおびえた様子で振り向いた
菅原
「おース」
『おはよう』
田中
「Σ!?スガさん、山城さん!?なんで!」
『だって昨日明らかにヘンだったし』
菅原
「そうそう、いつも遅刻ギリギリのくせに
鍵の管理申し出ちゃったりしてさァ」
えっあっくっとたじろぐ龍を見てクスクス笑う
菅原
「大丈夫大丈夫
大地には言わない!」
『翔陽はレシーブ苦手みたいだね』
う゛っと苦い顔をする翔陽の相手を孝支が務める
その間飛雄は龍にトスを上げている
田中
「ラッシュアァァァィ!!!
おーし絶好調~っ」
気持ちよくスパイクを打つ龍を見て翔陽も“打ちたいトス上げてくれ”とせがむも飛雄の答えは
影山
「・・・嫌だ」
龍と翔陽が非難の声を出すも
レシーブあってのトスと攻撃だと
影山
「土曜の3対3でもトスは極力田中さんに集める
攻撃は田中さんに任せてお前は足を引っぱらない努力しろよ」
日向
「お、おれが満足にレシーブできる様になったら
お前はおれにもトス上げんのか」
影山
「・・・「かち」に必要な奴になら誰にだってトスは上げる
試合中“止むを得ず”お前に上げることもあるかもな
でも、今のお前が「勝ち」に必要だとは思わない」
田中
「感じ悪っっ(怒」
菅原
「チョイチョイっと
あげてやりゃあいいのに」
『・・・・みんな、そろそろ時間だよ片付けよう』
田中
「はい!了解で~す🎵」
菅原
「変わり身早いな(笑」
ボールを集め床にモップをかける
『よし!もう掃除完了お疲れ様』
影山、日向
「お疲れした!!」