第21章 新入部員
澤村
「どんなに優秀な選手だろうが
一生懸命でヤル気のある新入生だろうが
仲間割れした揚げ句チームに迷惑かけるような奴は
いらない。
互いがチームメイトだって自覚するまで
部活には一切参加させない」
そう言うと2人の顔に入部届を押し付け体育館の外に放り出した
『飛雄はなんか昔より少し捻くれたみたいだなぁ』
日向
「いっ、入れて下さいっ、バレーやらして下さいっ
俺、影山ともちゃんとな・・・仲良くっ、仲良くしますからああ(泣」
外からは翔陽の叫び声が聞こえてくる
田中
「あーあ(笑」
菅原
「いいのかよ大地。貴重な部員だろ?ていうか“チーム”とかって徐々になってくモンだろォ」
澤村
「わかってる!が!!」
影山
「おい、ちょっとどけ!!」
日向
「Σあだっ!何すんだよっ!?今俺が話してっ(影山「主将!!すみませんでした!!
部活に参加っ(日向「俺が先に話しっ(影山「うるせぇっ」
田中
「ヒャヒャヒャッ」
外の様子に大笑いする龍
その横で山城は溜息を吐いた
『あんな状態じゃあ練習にならないよね』
澤村
「ああ、そうだな。入部を拒否する訳じゃない
でも反省はしてもらう」
影山
「すみませんでした!!
コイツとも、ちゃんと協力します!
部活に参加させて下さい!!」
『・・・・・・』
山城はすたすた歩き体育館の扉を開いた
『本音は?』
影山
「Σえ!?(ビクッ」
『だから飛雄の本音は?
本当に翔陽と協力できるの?』
真剣な表情で飛雄に語り掛ける
その横に大地がゆっくり歩いて来た
影山
「∼っ試合で今のコイツと協力するくらいなら
レシーブもトスもスパイクも
全部俺一人でやれればいいのにって思ってます(汗」
日向
「Σ何言ってんの、オマエェー!!」
飛雄の言葉にすぐさま反応して叫び翔陽
『ふふふっ面白い事言うね飛雄
いいんじゃない?それが出来ればだけどね(ニッコリ』
影山
「・・・・・(汗」
笑いながら喋る山城の姿に本能的にヤバイ!と感じ冷や汗を流すそして大地が山城に続く