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[HQ] 好きな人

第21章 新入部員


黒髪の男の子は強烈なジャンプサーブを放つ
危うく顔面レシーブになりそうなところを
オレンジ頭の男の子はかろうじて避けた
もう一本とオレンジ頭が言うと黒髪男子がもう一度
ジャンプサーブを放った
今度は反応早く正面に構えた



「Σほぐっ(ドガガッ」


腕に当たるも勢いを殺せず顔面にヒット
そしてそのボールは教頭の方へ飛んできた
山城がとっさに手を出し教頭への直撃は免れたが
風圧で教頭のカツラが飛び大地の頭に舞い降り固まる大地
そのあと30分大地は教頭の小言を聞かされたのだった


『私は3年の萩山城、マネージャーよ。あなたたち競い合うのは良いことだけど喧嘩はダメだよ?』



「Σえっ山城さん!
こっちに帰って来てたんですか?」


『えっ?』


影山
「俺です。影山飛雄です!」


『Σえっ飛雄!
見たとこあると思ったら大きく育ったね
って言うか随分目つき悪くなってない?』


あんなに可愛かったのにな~とクスクス笑うと苦笑いを返された


田中
「山城さんコイツの事知ってんスか?」


『小学校の時に同じクラブに通ってたの
あっごめんねそっちの君は?』


日向
「Σひ、日向翔陽です!よろしくお願いします!!」


よろしくと挨拶を交わし終わったところに大地が帰って来た


澤村
「幸いとくに御咎めナシ謝罪も要らない」


ホッと全員が安堵した


澤村
「———が、何も見なかった事にしろ」



「・・・・・・・・(汗」


澤村
「だがお前ら(影山「お前がちゃんと取らないからだ」


喋りだした大地に被さるように飛雄が喋る
それに対して大地はトーンを落とした声で語りかけた


2人が烏野に来たのは勝つ気だろうと
そして、烏野が数年前までは県内でトップ争いが出来るチームだったこと
しかし、今は特別弱くも―――強くもない、他校からの呼び名は
落ちた強豪“飛べない烏”


澤村
「烏野が“春高”で全国大会に出た時の事はよく覚えてる
東京のでっかい体育館で全国の猛者達と戦ってる鳥肌が立ったよ
もう一度あそこへ行く。もう“飛べない烏”なんて呼ばせない」


飛雄が“取り敢えずの夢”で掲げるチームがあると反論するも
“ちゃんと本気だ”と凄まれ冷や汗を流す



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