第21章 新入部員
10月の春高予選は1回戦で敗退を期し
迎えた3月の第68回県民体育大会
旭のスパイクはことごとくブロックされ
残念ながら負けてしまった
部内は険悪なムードに陥った
旭は自信を無くし部活に来なくなってしまった
西谷は旭に部活に出るよう促すもそれを拒否した
その際教頭に手を出した西谷は
1週間の自宅謹慎と1カ月の部活禁止処分を受けたのだった
そして季節は廻り
桜舞い散る4月 新1年生が入学してくる季節
バレー部に新しい新入部員が入って来る
清水
「澤村」
澤村
「清水に山城」
『コレ、今のところの入部届だよ』
潔子と一緒に顧問の武田先生から受け取った入部届を大地に渡した
2枚だけの入部届を見て大地はガッカリする
それを孝支が励ましている
一緒にいた龍は入部届には目もくれず
潔子と山城に賛辞の言葉を吐いていた
澤村
「ん・・・あれ・・・?
!コイツってもしかして・・・!?」
『大地どうしたの?』
澤村
「いや・・・知ってる名前があってな
まさか烏野に来るとはな・・・」
菅原
「兎に角部活行くべ」
そう促され荷物を持って部室へと向かった
着替えを終え体育館へと向かった
?
「勝負しろよ
おれと!」
『ん?勝負?』
体育館に入って行くとオレンジ色の髪をした小さい男の子が背の高い少し目つきの悪い男の子に食って掛かっていた
『孝支どうしたの?』
菅原
「なんかさ、喧嘩始めちゃって・・・」
教頭
「騒がしいなバレー部
まさか喧嘩じゃないだろうね?」
澤村
「喧嘩!?まさか!
切磋琢磨って奴ですよっなっ?」
騒いでいる所に教頭が現れ大地が言い訳をしコクコク頷く孝支
その横で龍は1年の2人に声をかけた
田中
「おい!大人しくしとけ!(ヒソッ」
?
「サーブ。
打てよ、全部とってやる
お前のサーブ去年は1本しかとれなかったからな
もう去年までのおれとは違う」
?
「そうか、俺だって去年とは違うぞ(ニヤッ」
澤村
「コラコラ君たち勝手な事はやめなさいね(イラッ」
大地の言葉は聞こえてない様子で勝手にコートに入りサーブを始めた
『あれ・・・あの目つきの悪い黒髪どこかで見たような?』