第16章 転校
GWが終わり山城は車で送ってもらい学校に到着した
坂本
「山城お嬢様いってらっしゃいませ。また夕方にお迎えに上がります」
早めに登校した為まだ生徒がほとんどいない中職員室へと向かう
『おはようございます。萩山城です
今日からよろしくお願いします』
職員室の扉を開き挨拶をする
古賀
「おはよう萩さん。私が貴女の担任になる古賀よ宜しく」
父のお陰で女性が担任を受け持つクラスに入れてもらった
なるべく人に会わないように朝のHRまで職員室で時間を潰し古賀と一緒にクラスへ向かった
古賀
「萩さん少しここで待ってて」
少し扉から離れて待つと
直ぐに呼ばれて扉を開き教室に入って行った
?
「なぁスガ、あの子この間の子じゃないか?」
ガタッと音がして視線を向けると
『こうし?』
驚いた顔で立ち上がったのは菅原孝支
宮城に転校したが会う確率は少ないと思っていた
まさか同じ高校でしかも同じクラスになるとは思ってもいなかった
古賀
「何?知り合い?
とりあえず菅原は座りなさい。萩さんは自己紹介お願いね」
『あっ、東京から転校してきまし萩山城です。
宜しくお願いします』
簡単な自己紹介を済ませ空いていた孝支の視線を感じながら窓際の一番後ろの席についた
休み時間になる度に女子たちに囲まれ質問攻めにあった
久しぶりの学校生活を終えて帰り支度を済ませ席を立ち教室を後にしようと足早に歩き出した
菅原
「山城待って!?」
後ろから走って来た孝支が手首を掴んだ
『Σやっ!?』
反射的に思いっきり振り払い蹲った
菅原
「山城?どうし(山城『触らないで!?』えっ?」
?
「スガ、お前何したんだ?萩さん怯えてるぞ」
菅原
「いや、ちょっと話したくて手を掴んだだけで・・・」
澤村
「萩さん大丈夫?俺は澤村大地よろしく」
大地は山城と距離をとって優しく話しかけた
『・・・ごめんなさい、ちょっとびっくりして取り乱しました・・・』