第15章 進級&進学
°˖✧✧˖°白河side°˖✧✧˖°
最近の山城さんは笑顔になることが増えて来た
今日は坂本先輩と山城さんの病院のお供をしている
「山城さんいってらっしゃ~い♡」
コクンと小さく頷き診察室へと入って行った
待合室で待っている間に会社から持ってきた書類に目を通す
普段山城の追っかけをして傍から見れば仕事をしていない様に思われ気味だが以外にも秘書補佐をしている
看護師
「萩さーん、萩山城さーんお電話が入っています」
「もしもし、副社長ですか?白河です山城さんはまだ診察中です」
看護師に電話の相手を聞き代わりに出ることを伝えて電話に出た
帰りに会社に寄るようにと伝言を受け
電話を切り椅子に座って書類を取り出そうとした
?
「白河だったか聞きたいことがあるんだけど」
「あれ?黒尾君じゃん元気にしてた~?
山城さんに会えないんだから元気じゃないよね~
って言うか黒尾君さ~山城さんと別れたんでしょ?」
黒尾
「山城どこか悪いのか?」
にこやかに嫌味を言うが気にしてない様子で聞いて来た
「・・・・・カウンセリングに来てんだよ」
黒尾
「カウンセリング?」
「心の病。やっと最近笑ってくれるようになった
もういい?そろそろ診察終わるから用がないなら帰ってくれるかな?君に会ったら治る物も治らなくなる」
呆然と立ち尽くす鉄朗の横をすり抜け歩き出した
「黒尾君、君に会う事はもう無いと思うけど元気でね。
山城さんの事は俺がちゃんと護るからご心配なく」