第15章 進級&進学
°˖✧✧˖°赤葦side°˖✧✧˖°
木兎
「ヘイヘイヘーイ!俺最強!?」
「煩いですよ木兎さん」
京治は無事に梟谷学園高校に入学し中学の時と同じように
バレー部で光太郎にトスをあげていた
木兎
「あかーし、もう一本あげてくれ!」
「しょうがないですね」
スパイクが決まり煩く喜ぶ光太郎を見ながら京治はため息をはく
「木兎さんあれから山城さんと連絡取れましたか?」
木兎
「そういや返事帰って来てねーな」
木葉
「何々山城ちゃんどうかしたのか?」
光太郎と話していると秋紀が声をかけて来た
木兎
「山城に返事貰えねーんだよ」
木葉
「お前嫌われたんじゃないの?」
木兎
「Σなにー!!」
ショックを受ける光太郎をみて秋紀はケラケラ笑う
部活が終わったら黒尾さんにでも聞いてみるか
「木兎さんトス上げるので機嫌治して下さい」
木兎
「あかーし!いい奴だなお前!?」
「落ち込んでいる木兎さんはテンション高い時よりウザいので」
木葉
「赤葦ナイスッ!?」
京治の言葉に秋紀は笑い転げた
部活が終わりすぐに鉄朗にLINEを送ったが既読がつかず返事が帰ってこなかった
それから数日後にもう一度LINEを送った
<山城さんは元気ですか?>
すると今度は直ぐに既読された
帰ってきた返事を見て光太郎の元へと向かった
「木兎さん!!?」
木兎
「何だあかーし?」
「山城さんあの日から学校来てないそうです」
木兎
「Σはあっ!あれからって半年位たってるぞ!?」
「後、黒尾さん振られたそうです」
流石の光太郎も鉄朗が振られたと聞き深刻な状況だと理解した
京治は山城にLINEを送った
返事が無くともせめて既読してくれますようにと願い込めて
<山城さん俺は貴女の笑顔が好きです
何時かまた貴女の笑顔が見れる日を待っています>