第15章 進級&進学
ちゃんと俺が介抱してあげる・・・・色々ね
いや・・・
良いの?こんなあられもない姿見られても?
やめて・・・
君着やせするタイプなんだね
触らないで・・・
もしかしてあの3人セフレ?
違う・・・
もう1人ぐらいセフレ増えても良いよね?
『イヤァァァァー!!』
山城母
「山城!」
叫び声が聞こえて慌てて2階の部屋に駆け込んだ
『あ・・・・ゆ め?』
何回目だろうか
あの日から繰り返し見る悪夢
逃げても逃げてもどこまでも追いかけてくる
山城母
「お父さんが社長に就任することになったの覚えてる?」
落ち着くまで山城の背中を撫でていた母が徐に聞いて来た
『うん。お祖父ちゃんは会長になるんだよね』
山城母
「そうよ。それでね宮城の本社に帰るんだけど私達も一緒に帰らない?」
『宮城に帰るの?』
山城母
「ええ。でも直ぐにと言う訳ではないわ貴方の学校や
結花ちゃんそれに・・・・・・鉄朗君の事もあるし考えてみてね」
トビラを少し開けて部屋を出ていく
あの日から密室が怖い、だから少しだけドアを開けている
女性となら平気だが男性が近くに来ると体が震える
白河
「山城さ~ん今日も来ちゃいました♡」
この男タクミを除いて・・・
白河
「聞いてよ~坂本先輩がさ~」
何時も来ては他愛もない話をしてくれる
白河
「また来るね~♡」
1時間たっぷり喋りにこやかに手を振り去っていく
白河
「お邪魔しました~」
山城母
「あら、もうお帰りなの?
いつもありがとうタクミ君
最近やっと笑ってくれる様になったのよ」
白河
「はい、さっきも少し笑ってくれました
また明日来ます」
2階の窓から帰っていくタクミの後ろ姿を見送った