第10章 チョコ
『完成ー!!』
目の前の机の上には4人で作った
生チョコ、ガトーショコラ、フォンダンショコラ、トリュフ、クッキー、マフィンがずらりと並んでいる
橘
「さて、後はラッピングだね」
結花、佳那、沙希はあっという間に終わり山城の手伝いをする
『ええっと、クラスの男子13人分
バレー部が鉄朗除けて6人分
宮城組、北川第一、夕君で6人分
後は光太郎と京治君で2人分かな』
坂東
「これは?」
余ったチョコを佳那が持ち上げた
『父さんにあげる分だよ』
橘
「宮城組の分は送るんでしょ?
一緒に送りに行こう」
中野
「じゃあ私たちは先に帰ります
山城さん明日渡しますね♡」
坂東
「お邪魔しました」
『うんまた明日ね』
沙希、佳那と別れて結花と一緒にチョコを送りに行く
『北川第一バレー部 岩泉一様っと』
橘
「ぶっ、岩泉一様って
主将は優男こと及川じゃなかったけ?」
『だって徹は煩いんだもん
ええっと、千鳥山バレー部 西谷夕様っと』
橘
「あっこの子天才リベロの子でしょ!」
『そうだよ、「チョコ食いてぇー」ってLINE貰った』
橘
「あははっ面白い子だね
で、後の2個はどうするの?」
『さっきLINE送ったから取りに来ると思うよ』
ピロン
京治:駅に着きました
『噂をすれば着たみたい
ちょっと行ってくるね』
橘
「私は帰るわまた明日ね山城」
結花と別れて駅へと向かい京治と合流した
『お待たせ京治君』
赤葦
「いえ山城さんからチョコ貰えるならどんなに遠くてもすぐ駆けつけますよ」
『1日早いけどパッピーバレンタイン』
赤葦
「ありがとうございます」
『光太郎の分も渡しておくね』
赤葦
「木兎さん泣いて喜びますよ」
『大げさだな~』
少し話をして電車に乗るって帰る京治を見送った