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[HQ] 好きな人

第9章 クリスマス


店出て賑わっている町を歩く
あちらこちらにツリーが飾れてピカピカ光っていた


『鉄朗がお店であんなことしないでよね!?』


黒尾
「悪かったってこれやるから許せ」


ふわっと首に巻かれた


『マフラー?』


黒地に水玉模様のマフラーだった


黒尾
「俺からのクリスマスプレゼントだ」


孤爪
「俺のはさっき渡した手袋」


『二人ともありがとう
私も実は持ってきてるの』


鞄から出したのは赤色と緑のマフラー


『鉄朗とかぶっちゃったけど3人でお揃いだね』


にっこり笑って赤を鉄朗に緑を研磨に渡した


黒尾
「どうするまだ時間あるだろ?」


孤爪
「本屋に行きたい」


『私も参考書が欲しい』


黒尾
「んじゃ、駅前の本屋に行くか」


人ごみををかき分け3人は本屋へと向かった
大きな3階建ての本屋に到着した


孤爪
「1階にいるから」


『私は3階に行くね』


黒尾
「俺は2階だな。そうだな1時間後にここに集合にするか」


また後でと入り口で別れエスカレーターに乗って3階に到着すると
目当ての参考書を探す為歩き出す
ずらっとたくさんの参考書が並んでいて一つ一つ手に取って確かめていく
ペラペラめくって中身を確認していると



「それよりもこっちの方が分かりやすいですよ」


横から声が聞こえて目の前に一冊の参考書が差し出された
びっくりして振り向くと黒髪の長身の男の子が立っていた
差し出された本と彼を無言で見つめていると



「急に声をかけてすみません
俺は赤葦京治って言います。」


『いえ、私は萩山城です
貴方も受験生なの?』


赤葦
「いえ、俺は2年生です。参考書を買いに
付き添いで来ていたのですが
一緒に来ていた“木兎さん”が本屋に入ったとたん行方不明になりまして・・・」


『行方不明って探さなくて大丈夫なの?』


赤葦
「大丈夫ですよ木兎さんは目立ちますから」


そう言いながら参考書をもう一度差出し微笑んだ
受け取って中身を確認すると
確かに今まで見た本よりも解りやすい書き方になっていた





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