第9章 クリスマス
季節は冬になり2学期もやっと終わりお迎えた
『さ~む~い~』
黒尾
「おー冬は寒いもんだろ?」
『むぅ~鉄朗と違って私はスカート履いてるから寒いんです~』
孤爪
「山城、手袋使う?」
『ありがとう~研磨は誰かさんと違って優しいね~』
よしよしと研磨の頭を撫る
孤爪
「ところでどこ行くの?」
『今日ね、宮城からお祖父ちゃんが来るの』
孤爪
「??」
『それで18時には家に帰らなきゃいけないの』
孤爪
「うん」
『でも、今日ってクリスマスでしょ?』
黒尾
「そうだな」
『だからお昼の間に3人でケーキ食べに行こう!?』
ニコニコ微笑み鉄朗と研磨の手を引きお店に入って行く
『ここねっ結花が「美味しい♡」って言ってたから来てみたかったの』
黒尾
「俺は、ガトーショコラとコーヒーで」
孤爪
「アップルパイと紅茶・・・」
『ん~と私は、モンブランとイチゴタルトとチーズケーキ、飲み物はダージリンで🎵』
黒尾
「3つも食うのか?」
『うん、どれも結花のおススメなんだよ』
注文を終えて暫くするとケーキが運ばれてきた
ケーキを口一杯に頬張る
『~美味しい🎵』
黒尾
「旨そうに食うなあ~」
『だって本当に美味しいんだもん
研磨も美味しいでしょ?』
孤爪
「美味しい」
『うんうん美味しいよね🎵』
黒尾
「一口食うか?」
『Σえっ!良いの!?』
ほらっとフォークを口元まで持ってきた
パクっと食べるとほろ苦いチョコが口の中に広がった
『ん~これも美味しい🎵
お返しだよ♥』
あ~んとフォークを差し出した
黒尾
「甘めぇな」
孤爪
「山城チョコがついてるよ」
『どこ?』
拭こうと手を持ち上げたがそれより先に
ペロッと口の端を舐められた
『ちょっ、なにやってんの///』
黒尾
「顔真っ赤まるでリンゴだな」
孤爪
「・・・こんなところでイチャつかないでよ・・・」
賑わっている店内で目立ってしまい残りのケーキを
急いで平らげ店を後にした