第8章 部活対抗
数日後鉄朗に呼ばれて家に向かった
黒尾
「部屋で待っててくれ」
言われたとおりに部屋に入ると目に飛び込んできたのは
部屋に並べられているコスプレ衣装
びっくりして固まっている所に
鉄朗がお茶を持って来た
黒尾
「待たせたな」
『鉄朗これは何?』
黒尾
「何って文化祭の衣装に決まってんだろ」
『それは分かってるよ!
何でこんなにあるのかを聞いてるの!?』
黒尾
「どれにしようか迷ってな
着てみてくれよ🎵」
『Σえ゛!?』
黒尾
「最初はどれするんだ?」
ウキウキと衣装を選ぶ鉄朗
もしかしてこれ全部着ないといけないの?
黒尾
「まずこれだな🎵
廊下で待ってるから着替えたら声かけろよ」
鉄朗が出ていき渡された衣装を見て溜息を吐く
『取り敢えず着るか』
着替えてから鏡でチェックをする
う~ん・・・金髪にナース服って・・・
せめて茶髪だったら良かったのになあ
長い髪を編み込みくるっと丸めてお団子にしナース帽をかぶる
『着替えたよ~』
ガチャっと扉が開き鉄朗が入って来た
黒尾
「おっ髪型も変えたのか?」
『うん。で?』
黒尾
「で?」
『感想は?』
黒尾
「似合ってるぞ、じゃあ次はこれな!」
そう言って衣装を渡すと部屋を出ていく
『これ全部着るの?』
うんざりしながらも着替えて鉄朗を呼ぶ
黒尾
「いいじゃん」
黒尾
「可愛いぞ」
黒尾
「黒タイツも良いな~」
『はぁ・・・これで最後』
何着着たかやっと最後の一着になった
黒尾
「やっぱ王道だな!?」
最後に着たのはメイド服
胸元に大きなリボンがあり
スカートはふんわりしたレースとフリルが
あしらわれた可愛いデザインだ
黒尾
「なあ“あれ”言ってみてくれよ」
『“あれ”って何?』
黒尾
「メイド喫茶で客が入って来た時に言う“あれ”」
『・・・・・お帰りなさいませご主人様?』
黒尾
「ただいまーー」
『ぷっ、ご主人様こちらにお座りください』
ちょっと楽しくなってきちゃた
『お茶をどうぞご主人様』
黒尾
「サンキュー🎵」