第7章 失恋と得恋
黒尾
「好きだ山城、俺だけのものになれよ」
失恋したばっかりなのに鉄朗を好きになっても良いの?
『私でいいの?』
黒尾
「俺は山城が良いんだ」
『・・・傍にいて良いの?鉄朗に甘えても良いの?』
黒尾
「俺の傍にいろ、お前が嫌だって言っても離してやんねえよ」
『ありがとう鉄朗』
ギュッと抱き着くと優しく抱きしめ返しくれた
黒尾
「これでもう遠慮はしねえぞ?」
ニヤッと笑って頬に手を当てた
『えっ?今まで遠慮してたの?』
黒尾
「そっ、これからは恋人としてスキンシップさしてもらうわこんな風にな」
『んっ』
さっきの触れるだけのキスとは違う何度も角度を変えてキスをする
『ちょ・・・待って』
黒尾
「何年待ったと思ってんだ?もう待てない」
逃がさないように腰を抱き寄せ首筋に舌を這わす
チリッとした甘い痛みが走った
『あっ!』
黒尾
「俺のってしるし、体にいっぱいつけてやるよ」
噛み付くようなキスで息苦しくなる、微かに開いた隙間から舌を差し込まれ口の中が彼の舌でいっぱいになる
『・・・んっ・・・はっ・・・ぁ・・・』
何度も何度も角度を変えて繰り返されるそれに、どんどん意識が遠のいてだんだん体の力が抜くて来る
黒尾
「すんげー、エロい顔」
気がつくといつの間にか背中には柔らかいベットの感覚があり私を見下ろし嬉しそうに微笑む鉄朗越しに白い天井が見えた
『鉄朗・・・・・・すき』
首に腕を巻き付け引き寄せ耳元で囁いた
黒尾
「俺も山城が好きだ」
服の裾を捲り上げ背中のホックをパチンと外す
圧迫感から解放されて二つの膨らみが露わになった
恥ずかしくて手で隠そうとするとその手をつかまれた
黒尾
「俺に全部見せて?」
両手で私の胸を包み込み、回すように揉みはじめた
ふにふにと揉まれ形を変える
胸に暖かい吐息を感じた瞬間鉄朗が頂きを口に含んだ
『ひゃあ!』
頂きを包み込む彼の舌、転がされる感覚に背中が反り返る
もう一方の頂きは指で摘ままれ執拗に弄られる
『ぁん・・・』
何度も先端を攻められると、そのたびに身体がピクンと跳ねる
鉄朗の唇が身体中を這い、時々チリッと熱くて甘い痛みが走る