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[HQ] 好きな人

第7章 失恋と得恋


孝支と別れてからふらふらと道を歩く


折角会えたと思ったのに孝支は覚えてないって言ってた・・・・
私があの時“待ってて”って言った時
孝支は返事をしなかった


そっか私あの時振られてたんだ


失恋したと自覚した瞬間
涙がこぼれた


『ふっ・・・・ううっ』































『ただいま』


藤本
「お帰りなさ・・・・・」


はるが言葉を言い終わる前に抱き着く


藤本
「お嬢様?」


『・・・・はるさんお願いがあるの
今すぐ東京に帰りたい・・・・』


藤本
「何があったの山城ちゃん?」


いつもは“お嬢様”と呼ぶが山城が悩んでいる時や悲しんでいる時は姉のように接して相談に乗ってくれる


『・・・・東京に引っ越しが決まった時
“彼”に“帰って来るから待ってて”って言ったの・・・・・』


藤本
「・・・・・・」


『でもね、東京に引っ越してから一度も連絡を取ったことがないの』


藤本
「なんで連絡しなかったの?」


『最初は何話したらいいかわからかった
どんどん月日が流れて・・・・何度か連絡しようと思ったんだけど電話をかけた時出てくれなかったらとか
メール、LINEを送った時にちゃんと送れなかったらとか
色々考えすぎて・・・・怖くなって連絡できなかった』


ぽろぽろ涙を流しす山城をはるは抱きしめ頭をなでる


『“彼”に覚えてないって言われた・・・・・・』


藤本
「そう・・・・・」


『孝支が好きだった・・・でも・・・もう忘れなきゃ・・・・』


藤本
「・・・・忘れる必要はないよ山城ちゃん。今は辛いかもしれないけどそのうちいい思い出になるよ。
沢山恋をしなさい。女の子は恋をするほど綺麗になるんだからね。
そしてもしまた彼に会うことがあった「こんな良い女を振ったんだぞ!!」って言ってやりなさい、ね?」


『はるさん・・・・・・・うん、私いっぱい恋するよ。それで綺麗になっていつか孝支に言うよ』


そうだ、綺麗になっていつか彼に笑いながら言って見せる

“逃がした魚は大きいよ”って





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