第7章 失恋と得恋
やっと駅前のスポーツショプにたどり着き店内を見て回る
『そろそろテーピングが無くなるころだよね
あとはスポドリの粉かな』
スポドリを求めて探したどり着いたが
『無い・・・・あっ!』
並んではなかったが棚の上に在庫を発見
『う~ん、あと少し身長欲しい(泣』
?
「これいるの?」
『えっ!?』
影ができたと思ったら後ろから手が伸びてきて棚の上にあったスポドリの粉を取ってくれた
『あ、ありがとう・・・・・』
顔の見えない相手にお礼を言う
?
「身長もう少し欲しいね(笑」
『き、聞こてたの?』
赤くなった顔で振り向き頭一つ分ほど大きい“彼”を見上げた
『こ、孝支・・・・?』
孝支?
「えっ!?何で俺の名前知って・・・・・・・」
菅原孝支。グレーの髪の毛に目元の黒子、幼さが抜けて男の子らしい顔つきになっていた
でも大好きだった笑顔は昔のままだ
『あの・・・私のこと覚えてる?』
菅原
「ごめん・・・・覚えてない・・・」
覚えてない?じゃああの約束も?
菅原
「俺これから用事あるからもう行くね」
『あの約束も忘れたの?』
菅原
「約束?何言ってんの?
そんな昔のこと覚えてないよ」
さようならと笑顔で去っていく孝支
ずっと ずっと 大好きだった笑顔だけど今は見れないよ・・・