第6章 キス騒動
ホテルに帰って着替え、財布とスマホを鞄に入れ
宮城にある家まで帰ってきた
『ただいまー』
?
「お嬢様!?お帰りなさいませ。どうされたのですか?」
山城をお嬢様と呼ぶのはお手伝いの藤本はるさん
曾祖父が立ち上げた小さな会社が今では大きくなり東京に進出した
その東京支店を山城の父が任され一緒に東京に引っ越したのである
曾祖父は亡くなり今は祖父が宮城で社長を、父は東京で副社長を務めている
『遠征でこっちに来て時間が出来たから寄っただけなの。お祖父ちゃんは元気にしてる?』
藤本
「はいとてもお元気です。これからお出かけですか?」
『うん。少し街を散策してきます』
藤本
「気を付けて行ってらっしゃいませ」
『ありがとう、行ってきます』
家を出て駅前まで街を散策しながらまで歩いていると
?
「山城ちゃ~ん」
・・・・・気のせい気のせい
?
「お~い山城ちゃんってば!」
・・・・・気のせい
及川
「無視しないでよ~及川さん泣いちゃうよ」
・・・・・気のせ
?
「萩」
『なに一?』
及川
「Σええ!何で何で!?俺が先に声かけたのに!!!」
岩泉
「まだ帰ってなかったのか?」
『実は今日も練習試合だったんだけどエースが復帰したからお役御免になったの』
及川
「Σ無視!?」
岩泉
「どこか行くのか?」
『駅前にあるスポーツショプに、一も一緒に行く?』
岩泉
「そうだな行くか」
及川
「行きたい行きたい!」
『徹いたの?』
及川
「Σ酷っ俺の扱い酷過ぎっ(泣」
『うそうそ一緒にいこう(ニッコリ』
及川
「///」
岩泉
「ニヤニヤすんな気持ちわり!?」
3人で一緒に駅前まで歩いていく
及川
「ねえねえ、山城ちゃん」
『なに?』
及川
「昨日の写メ欲しいんだけどダメ?」
昨日の写メ・・・・・ああそうだあの写メのおかげでクロが怒ってるんだ・・・・
ちゃんと説明しなきゃ、クロに嫌われたくない・・・
あれ?なんでクロに嫌われたくないの?
クロは私を好き、じゃあ私は?私が好きなのは誰?
“彼”?それとも・・・・・・・・・・・
『・・・・わかんない』