第25章 お泊り
送ってもらう途中で母から“菅原の家に泊まるように”と電話がかかって来た
『お邪魔します』
菅原
「どうぞ~母さん山城が来たよ」
菅原母
「いらっしゃい山城ちゃん久しぶりね~
お仕事で家が留守になるんだってね何泊でも好きなだけ泊まってってね🎵」
にこにこと出迎えてくれた孝支の母は荷物を持って玄関にやって来た
菅原
「え・・・旅行って今日だったけ?」
菅原母
「そうよ~明日の夕方には戻るからごゆっくり~♡
あっでもちゃんと避妊はしないと駄目よ(コソッ」
菅原
「Σ!?な、なに言ってんの母さん!!?」
『?どうかしたの?』
菅原母
「な~んでもな~い
あっ着替えは孝支に貸してもらいなさいね」
菅原
「Σちょと待った!」
菅原母
「な~に孝支、私のおばさん臭い服よりも
彼シャツ着た山城ちゃん・・・見たいでしょ?(ボソボソッ」
菅原
「・・・・・見たいかも(ボソッ」
『??』
ぼそぼそ小声で喋る2人を小首を傾げて見守っていると話がまとまったのか
“行って来ま~す、孝支帰ってきたらお土産話聞かせてね~”
とにこやかに出かけて行った
°˖✧✧˖°菅原side°˖✧✧˖°
いつまでも玄関に居るわけにもいかずとりあえずリビングに入った
土産話ってなんだよ!?
出かけるのは母さんだろ何で俺の話し聞きたんだよ!?
心の中で文句を言いながらキッチンを覗くと晩御飯用にとカレーが作ってあったので食器棚を開けてお皿を出した
『孝支手伝うよ』
横に並んで炊飯器からご飯をお皿に盛りつけて行く
『孝支、このくらいで良い?』
「もうちょい多めで」
カレーをかけて机に並べる山城は冷蔵庫からお茶を持って来て椅子に腰掛けた
「あっ!忘れ物した」
キッチンに戻り帰ってくると“えっ・・・唐辛子かけるの?”
と目を丸くして驚いた
いただきますと手を合わせ食べだした山城の前で唐辛子を1回2回・・・・
数え切れないほどふりかけカレーが真っ赤に染まった
「うん旨い!」
もぐもぐたべる俺を見て山城は大きな目をさらに大きく見開いた
『Σええー!?もうそれカレーじゃない別の食べ物だよ!?』