第6章 腐った世界
【眠らないカラダ】
「カズナリ、お前大丈夫なの?」
控え室で出番を待っていると、
黒服から名前を呼ばれ 、頷いて立ち上がる
すると、脱いでたジャケットを羽織った俺の肩を、サトシが掴んだ
「‥‥なにが?」
「イヤ、今済んだばっかじゃん?」
シャワーを浴びたばかりで髪も殆ど乾いてない
確かに、3Pの受けは負担だけどね
小柄な体格と童顔のせいか、
ひたすら攻められるコマによく選ばれた
金になるなら何でもいいけど
今日はツイてるのか、3人目の指名だ
「‥‥身体、キツいだろ?」
「それ、お互い様じゃん。ココのナンバーワンが何言ってんの」
クスリと鼻で笑って、呼ばれた部屋に向かった
前を歩く黒服に着いて、
開かれたドアに足を踏み入れ、笑顔を浮かべる
「ご指名ありがとうございます。カズナリです」
ソファーにふんぞり返った、デブのオッサンが‥‥
ヤラシイ目つきで俺を見つめる
「可愛いねぇキミ。
ずっとイイなと思ってたんだ。
ね、コレに着替えて」
渡された学生服を受け取った俺の背後から、ノック音が響き
開かれたドアからは、別の“人形”が入って来た
1、2…目で人数を確認する
「キミみたいな可愛い子が輪姦されるの、
堪んないんだよね」
小さく息を吐いて、
媚びた笑顔を浮かべた
.