第14章 陽のあたる場所
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「......な、に...?」
戸惑ったニノが俺を見上げたまま
みるみる赤い顔になる。
可愛いと思った瞬間、それは愛しいに変わって...
シタイ、と思う。
俺ばっかが思っててニノは、
そんな素振り見せないし
やっぱ色々あったからさ?
ソウイウ気持ちにはなれないのかなって思ってた。
でも、これって、そうなんだよね?
期待しちゃってもいいの??
「ねぇ。やっぱり
イヤ?ダメ?」
「な、にが...?」
こんな状態でもしらばっくれるなんて
ホント、素直じゃない!
「俺、ニノと
えっちしたい」
「...お前」
ずっと我慢してたんだからね。俺。
両腕でニノを閉じ込めると、身体を屈めてそっと唇を重ねた。
暴走し始めた欲望がムクムクと湧き上がり、
徐々に激しいキスに変わる。
「はっ...ぁ、ねぇ、いいよね?」
「...ん、はぁっ、ってかお前
俺まで濡れてんですけど...」
視線を下げると、ニノの服まで濡れちゃってて...
それはごめんね、って思うけど
だけどさぁ?
もっと視線を下げたら
もっと凄いことになってんじゃん?(笑)
これをどうにかしてあげないと、それのが可哀想でしょ。
「どうせ脱ぐから一緒でしょ?」
そう言って笑うと
ニノの腕が俺の首に巻き付いて
今度は
お返しとばかりに熱いキスをくれた。
ふふ、やっと素直になってくれた。
ねぇ、ニノ。
こんな風にバカしながらさ、
いつかふたりで、一緒に暮らせたらいいね。
出来れば、お風呂付きで
壁が薄くないとこで、ね(笑)
気まぐれ更新失礼しました|д゚)