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真昼の月 真夜中の太陽 【気象系BL】

第4章 そして僕等は堕ちてゆく


【お強請り 2】






「俺さぁ、保険作っときたいんだよね。‥‥もしもの時の」

「保険?」





ベッドの傍ら、ユウさんは煙草に火を点け、聞き返す







「ユウさんに捨てられた時の。
新しいパトロンも欲しいし‥‥金も貯めときたいなって」

「パトロン?‥‥カズは捨てないよ。せっかくここまで調教したのに」




‥‥わかってるよ


身体の相性いいもんね俺ら





「お小遣い足りない?」

「足んないね」

「嘘。何か‥‥隠してるだろ」

「なんもないって。
とりあえず、手っ取り早く稼ぎたいのと、保険だって(笑)」






うーん、と伸びをして、
ユウさんの顔を覗き込む




「ユウさんと初めてん時のあの店、ソコなら俺の要求叶うよね?」

「カズ‥‥お前が働くって?」

「いいでしょ?‥‥ダメ?」

「お前は俺専属だからね」

「まぁね?それはわかってるよ。だから、ユウさん優先で働くよ?ダメ?」




ユウさんがじっと俺を見つめ


そして
ニヤリと笑った






「まぁ‥‥カズが苛められるの、見るのも楽しいかもね」






ユウさんは俺を飼ってるから、それなりの執着はあると思う


だけど、根っからのS気質だ


そーゆうプレイだと楽しめる人だ







「ユウさん、出来るだけ早く始めたいんだ。後、即金ね?」

「わかったよ。でも、ちゃんと楽しませろよ?」






ニコリと口角を上げ、頷いた




「わかってるよ。ユウさんの事思いながらヤるよ?(笑)」





……なんてね









地道に働いたって、欲しい額は稼げない


汚ねぇ事でもしないと間に合わないだろ


時間はない


オマエが無理して倒れでもしたら、オバサンやゆうはどうなるんだよ



俺は慣れてるから


身体を差し出すくらい、どうって事ないんだよ




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