第4章 そして僕等は堕ちてゆく
【ムカつく笑顔 1】
帰り道、雅紀んトコ寄ろうか‥‥
なんて思ったものの‥‥
体調悪いんだったら、迷惑だろーし
だいたい、1日欠席したくらいで心配し過ぎだろって‥‥
開いてたケータイを、ポケットに戻した
明日になったら、ケロッとしてさ?
『腹の調子悪くってさ~』なんて、笑って言うんだって思ってた
だけど、
結局雅紀は、次の日も
また次の日も学校に来なくって‥‥
櫻井の話じゃ、風邪をこじらせたみたいだ‥‥なんて言ってたけどさ
やっぱり気になって
俺は久しぶりにアイツのアパートに行ってみた
手ぶらじゃなんだなって、りんご買ってさ
ただ、 こんなに休むなんて
なんかあったんだなって‥‥嫌な予感がした
だけど
インターホンを押した俺の目の前に飛び込んで来たのは
思いもよらないアイツの姿だった
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