第3章 汚ねぇ大人になるように
【ガラスの涙 2】
通話ボタンを押し
「‥‥もしもし、」
掠れた声で、電話に出る
『あ!ニノ!
あのね、今日さ、母ちゃんがご飯ね』
「‥‥」
『‥‥用意してるから。‥‥って、アレ?ニノぉ聞いてる?』
「きいて‥‥っ!」
返事をしようとした俺のタイミングを伺っていたのか、
ユウさんは更に、奥を突き上げる
「~っ、‥‥ふ、」
『ニノ?』
「きいっ‥てっ‥から」
『‥‥うん?じゃ、待ってるからね!早くおいでね』
ツー…という、機械音が響き一気に力が抜ける
ガクンと肩から崩れた俺を、容赦なく揺するユウさん
「ハァ、ハァッ」
息も絶え絶えになりながら、意識が飛ばないよう、気を張らす
「コレが済んだら会いにいくの?‥‥そう」
「ユウ‥‥さん‥‥?」
「もっと、意地悪したくなるね」
繋がったまま、床に張り付いた身体を剥がされ
仰向けにされると
ユウさんの手が、俺の太股を押し広げ‥‥
グイグイと奥を突き立てた
「アアアッん!」
中にすべて吐き出され
俺自身も耐えきれず
弾け、白濁で己を汚す
脚を閉じ、身体を丸め
朦朧とした意識で、
息を吐いた
「このくらいにしとこうか(笑)‥‥カズ、遊びに行っておいで?」
ユウさんが、服装を整えるのをボンヤリ見上げながら
ペットじゃなく人形ならばと思う
中途半端に、意思なんか持ち合わせてなければ良かったんだ‥‥
ドアが閉まるのを見送り
シン…と静まり返った部屋
そして、
初めて気付いた
俺は‥‥
いつから、
泣いていたんだろう
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