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真昼の月 真夜中の太陽 【気象系BL】

第2章 無限に続く愚かな優しさ



【暖かな場所 2】



「イヤ、ホントにいいですからっ」

「あら!遠慮しないで」

「そーだよ!いいじゃん」




帰ろうとした俺を、『ご飯食べてって』と引き止める相葉親子


ほとんど無理矢理
ダイニングテーブルに着かされ


目の前には、出来たてのハンバーグが乗った皿が置かれた





「‥‥‥」

「あ!ハンバーグ嫌いかしら?」

「えっ‥‥イヤ。‥‥好きです」

「そう。良かった!沢山食べてね」






こんな、ちゃんとしたメシ
長いコト食ってねぇや






「あれ‥‥母ちゃん、俺のハンバーグは?」

「何、言ってんのよ!お腹痛いって騒いでたの誰よ」




用意されたお粥を、ぶーぶー言いながら食べ始める


そんなヤツを見てると、
おばさんと目が合って、クスクス笑った






メシ食ってる間も、絶えず会話が続いてて

雅紀の小さい頃の話をしてくれたり

弟とはケンカしても負けるのよ‥‥って教えてくれると、雅紀は必死で言い訳したりした







学校で、この子はちゃんとしてるのかしら、と俺に聞いてきたけど、

『ホント頼りなくって』と言いながら、それは愛情に溢れていて…







2人のやり取りが可笑しくてずっと笑いっぱなしだった







ああ‥‥ そうか


雅紀を纏う柔らかい雰囲気は
育った環境なんだなって‥‥ 知った






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