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真昼の月 真夜中の太陽 【気象系BL】

第1章 終わりの始まり


【代わりに生贄】









「‥‥あら」


一瞬驚いた顔を見せたものの、
それは直ぐに安堵の顔に変わる




「驚いて損したわ。あなただったの?」


余裕の笑みで、俺にも色気を振り撒いて
なんの魅力も感じないけど、‥‥味方を作っておくと何かと便利だ




要は、俺も喰われた1人ってコト




「センセ、俺邪魔だよね?」

「あら‥‥何なら仲間に入る?」




ちらりと見下ろす、視線の先は‥‥ 顔を真っ赤にしたオトコ




‥‥仲間って、どーみたって、コイツ童貞でしょ

そんなシュミねぇし‥‥

センセに押し倒されたまま、緊張したのか動揺したのか


固まったまんま、動けないでいる





応え方も逃げ方もわからない‥‥ってのがホントの所か?


ジイッと冷ややかに見据える俺に、怯えたような表情向けてさ




捨て犬みたいに媚びた目すんなや‥‥


仕方ねぇな……








「センセぇ、そんなドーテー君相手にしないでさ?俺と、シよ?」





ベッドから降り、2人に近づくと、センセの腕を手繰り寄せた。




「俺、妬いちゃった」



上目遣いで甘えた声出すの

ほら、可愛いでしょ?




「ん、もぅ‥‥仕方ないわね」




ドーテー君から体を離し、セリフとは裏腹に、センセは俺の頬に触れる

そのままベッドに座ると、当たり前に俺の膝に跨がった






センセの肩越し

状況を把握出来ないマヌケ面に、顎で『イケ』と合図する


それでも余程鈍臭いのか、気付いてもなくて‥‥




「ん?お勉強してく?」




クスクス笑ってそう言うと、真っ赤な顔をブンブン横に振って‥‥


漸くベッドから降りた






「ホラ、余所見しないの」



赤い唇が重なり、隙間に舌が侵入する

それに応えながら、センセの腰に腕を回した





アタフタしながら出てったけど‥‥


アイツ 、チャック開けられたの‥‥


‥‥気付いてるよな?





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