• テキストサイズ

真昼の月 真夜中の太陽 【気象系BL】

第1章 終わりの始まり


【ホントは気づいてた 1】






素っ気ねぇ部屋だな‥‥


自分ンちなのに、さっきまでやたら少女趣味な部屋にいたせいで、
今さらながら、そう思った






カーテンの隙間からグレーの空が覗く


青空だったのにな‥‥





陽も落ちてきたし、アイツも帰ったか‥‥


待ち合わせた時間なんて知らねぇけど、


動物園だしな‥‥





ベッドに横になり目を瞑ると

ガラス窓を打ち付ける

不規則な音が響き出し‥‥


雨が‥‥降ってきたのだと気付く






まさか、


まさかな‥‥


待ってるワケない


オマエの大事なあの子は、何度も意識飛ばしてさぁ‥‥


頭ん中、もう俺しかないよ





だから、 いくら待ったってさ?


絶対に来ない


来るわけないんだ







だけど、もしかして


アイツなら‥‥









掛けてたジャケットを掴み


暗い部屋を飛び出した





/ 308ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp