第13章 あの日の僕ら *オマケ
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覗いたそこは……
ガラス張りの中で、大きな声を上げるカズナリの姿だった
ビックリして、それを眺めていると
男達に囲まれたマサキを連れ出し、ドアを飛び出した
あっという間の光景に
呆然としながらも笑いが込み上げる
騒然とする部屋の中
玩具がいなくなったと、客が騒ぎ出した
何だよ‥‥ユウさん
よろしくってのは、コレのこと?(笑)
でも、まぁ。
これくらい、ナンテコトないけどねぇ
騒ぎ立てる金持ちのデブに
営業用の笑顔を浮かべた
「すいません。躾がなってなくて…
後でしっかりお仕置きしておきますから」
そう言った俺に、
何を想像したのか、ヤらしく口元をニヤつかせてる
「そ、そうか…。でも、これはどう責任取るつもりだ。
高い金出してるんだ、コッチは!」
ふ~ん…
高い金って、どうせ汚い金なんだろ?
ホント金持ちはケチだね
まぁ、……貢いでくれんなら、なんだっていいけど
締めたばかりのネクタイを抜き取り
……客に跪く
上目使いで媚びて見せた
「続きは僕が。
お客様のお好きなように‥‥シて下さい」
趣味の悪い、ギラギラした石の付いた手を取り、
……唇をあてた
ナンバーワンの俺を代わりにするなんてさ?
カズナリもマサキも、かなりのペナルティー取られるね
それが嫌なら
二度と、
戻ってくんなよ
夢見る頃を過ぎても 〜サトシside あの日の僕ら
おしまい。