第12章 真昼の月 真夜中の太陽
【未完成】
とにかく、しょーちゃんを止めなくちゃ……
ゴクリと生唾を飲んだけど、
カラカラに渇いた喉からは、
いつも以上に掠れた声しか出なかった
「教え……らんないよ……。
しょーちゃんには、……言えない」
しょーちゃんの目から視線を外さず、ハッキリと言った
「……邪魔すんなら、お前も刺すよ?」
淡々とした口調なのに、
ゾクリと、怯みそうになる表情
だけど俺が、
俺がどうにかしなきゃ……!
また、ニノもしょーちゃんも助けられない
確かにハッキリと印す鮮血は……
話の内容から考えて……
ユウさんのモノで……
しょーちゃんの行動が、想像出来て……
復讐とか、許せないとか
俺を巻き込んだとか、
いろんな場面とセリフが、ぐるぐる頭を駆け巡る
「俺だけいなくなっても意味がない。
あいつも……」
どうしたら……?
どうしたらいい……?
「……ひとりじゃ‥‥っ!」
「………」
ひとつだけ、
……気付いた
何かに追い詰められて
覚悟して、今の状況にあるしょーちゃんの……
ナイフを持つ手が、
震えてることに……
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