第11章 世界にひとつだけの花
【永遠に】
出会った頃から変わらない
あなたは、美しい花のような人
永遠に僕の側で、咲き続けてね……
世界でたったひとり
誰より、愛してる
なのに……あなたは、
また、僕の前から姿を消した
どうして……?
二度と離れたりしないって、約束したよね?
あなたは優しいから
病気のことも言わなかったし、気付かせなかった
それでも、
最期を看取るのが、僕で嬉しいよ
少しでも、そこに愛はあった?
その儚げな命が消える寸前まで、
僕が一番大事なんだって、演技してくれたんだね
それとも、こんな異常な愛は
これで終わらせて欲しくて、僕に看取らせた?
もう…、解放して欲しいと……?
いっそのこと、
僕もあなたの後を追えたらいいのにね
バカげてる?
あなたは笑うかな
地獄に堕ちるような人生を歩んだ僕が、
自ら命を絶てば、輪廻転生の道を閉ざされるなんてね
本気で信じたりしてるの
どうか、来世でも
間違いなく、あなたと出会いたい
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