第11章 世界にひとつだけの花
【愛のシルシ】
カチャリと鍵の掛かる音に、小百合姉ちゃんが眉を潜め、僕を見上げた
「ゆ…う‥‥?」
不安気に揺れる瞳を見つめ、彼女に一歩近付く
何かを予感したのか、
後退りし壁に追いやられると、震えた声が響いた
「ねぇ…?ゆう?」
僕は今、どんな顔をしてる?
潤んだ瞳は、僕をハッキリと写さない
彼女の両腕を掴み 、
そのまま身体を屈めると
壁に押さえつけるように、唇を重ねた
「…っん!‥‥はっ、やめ‥‥」
柔らかい感触を味わうように、強引に舌を絡めると…
乱れる呼吸と熱い息に夢中になった
掴んだ腕には、拒絶の力が込められ
華奢な白い肌には、青く血管が浮かんで見える
その腕を口元に引き寄せると、キスをし
怯えた瞳を見下ろした
「お願い!‥‥やめて」
どうして、怖がるの?
大丈夫だよ
僕は小百合姉ちゃんを愛してるんだ
優しくするから
そんなに怯えないで?
やっと、ひとつになれるんだ
「やっ…!」
掴んだ腕を離さないまま、シャツを唇で捲り上げた
「綺麗……」
露わになる身体は
透き通るように白くて
華奢なラインは、力を込めると折れそうだった
なのに、それを際立たせる黒いレースが
ヤケにヤらしくて俺を煽る
「小百合姉ちゃんも待ってたんだよね?…嬉しいな…」
細い割に豊かな胸元に顔を埋め
掴んだ腕を1つにし、頭上で固定した
チロチロと先端を甘噛みしながら、全体を揉み上げると
身体を捻らし抵抗する
「いやっ…いや…っ、ゆう!やめて…っ!」
絶えず届く抵抗の言葉も
いつしか僕には、都合のいい解釈しか出来なかった
「イヤだなんて。僕が早く準備しなかったから、怒ってるの?」
「‥‥ゆ、う?」
「あんな男選んだの、当て付けだよね?」
手のひらを柔肌に滑らし、
スカートを少しずつ捲ると、
脚に力が加わり新たな抵抗を見せた
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