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真昼の月 真夜中の太陽 【気象系BL】

第10章 夢見る頃を過ぎても


【Madness】




ー雅紀sideー





「雅紀、おまえさ?俺が好きなんだよな?」


「しょ…ちゃ、ん…?」




しょーちゃんの表情が、少しだけ怖く映る





いつもの優しい顔じゃない


知らない人みたいだ





冷たい瞳には、戸惑いを隠せない俺が映って見える


机に押し倒された身体に、グッと体重が掛かって





「ちょっ…しょ‥ちゃ‥‥やめっ」





戸惑いが、机をガタガタ揺らし…


学ランのボタンが乱暴に外される






しょーちゃんの顔がゆらりと近付き、


……俺の唇と重なった





「んンッ…」





押し当てられる唇から、強引に舌が割り込み、


直ぐに捕らわれ、


深く……絡んで来る




のし掛かる体重と

強引に前を向くよう、顎を掴まれ


……次第に息が上がる


舌が絡む粘着質な音


口端から唾液が漏れると、漸く解放され


しょーちゃんはニヤリと笑いながら、

親指で口元を拭って…それを見せつけるようにと舐めた






「なんで逃げようとすんの?
誰も来ないよ」

「だっ…て…」





バクバクと、心臓がうるさくて


恐怖と混乱で押し潰されてしまいそうで





開いた学ランに顔を埋め、

脇腹からシャツに、掌が差し込まれ、素肌に直に触れた





「あっ…んっ」



ヒヤリとした感触に、ビクンと身体が跳ねる



漏れた言葉に、しょーちゃんが嘲笑う





「エロい顔してんじゃねぇよ

…お前、感じやすいんだな」

「ちがっ!ぁ…っ」






曝された素肌に舌が這う


全身に伝わる感覚に、身体が強張り‥‥



逃げ場を無くした俺は、しょーちゃんの学ランの裾を掴んだ





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